書籍『Giver 人を動かす方程式』は、日本マイクロソフトで業務執行役員経て、今は多くの企業で顧問・アドバイザーをしている「澤円」さんによる、”人を内発的に動かす”ためのポイントをまとたもの。
澤さんは、メディアを通して知っていて、最近、たまたま参加したイベントで、ご挨拶した縁もあり、発売前からぜひ読んでみたいと思っていた。
マネージャやリーダーなど、まわりの人に動いてもらう立場で仕事をしていると「どうして思うように動かないんだ…」ということが多い。これが解決できれば仕事の成果を大幅に上がる。
本書を読んでの学びをまとめます。
AI時代では、より人間的コミュニケーション力が重宝される
経営側には、「この人のもとで働きたい」と思わせて、多くの人を惹きつけて動かしていく力が必要です。
(中略)
顧客の自由度がますます上がり、「なにを買うか」よりも「誰から買うか」という時代に変化していく流れのながで、より人間的なコミュニケーション力が求められます。
テクノロジーの進化で、色々な”便利で成果の出やるもの”が、大量に登場しており、正直、何を選べば良いかが分かりずらくなっている。情報量が多すぎる。
そんな中、「この人が言っているなら買おう!」と即断する場面がある。まさに「誰から」が大きく影響している。ここ最近では、BPOを依頼する会社の選定では、「サービスが良いのは前提だが、顔が見えて、人的にうちの会社との関係性や相性が良いかどうか」という話題が上がっていた。
肌感だが、これからの意思決定には、「誰から(Giver)」というのが、より重要になっていると感じた。
ただ事務的な管理業務は淘汰される
ビジネスにおける付加価値の多くは、製品ライフサイクルの「上流」(企画・研究開発)と「下流」(マーケティング・ブランド・サービス)に集中し、「中流の製造工程」は付加価値が低いとする分析があります。
これは、昔から言われている部分でもあるが「ただ状況を見てるだけの管理職は不要」になってくる。ベンチャーなんかはプレイングマネージャーが基本だが、大企業など大きな組織になると、「ほぼ何もしていない管理職」という人も結構いる。
このあたりが、AIによって置き換わり、「ただの管理職は不要」という流れが、より顕著になっていく。私も管理職をしており、日々努力はしているが、「淘汰される可能性は高い」と感じている部分もある。
その理由としては、社内DXを推進していることもあり、これまで人が担当してきた管理業務が、ツール導入による自動化で、人の手は確実に減ってきている。その反面、企画をする側のニーズは高まっているといえる。
人を動かすには、まず自分から動く
「人を動かせる」人は、まず自分から動いています。特にマネージャーやリーダーが「先に自分から動く」ことで、メンバーたお互いに自発的に貢献し合える関係性を育み、チーム内に根づかせていくことができます。
管理職になると、「自分が動くのではなく、人を動かすもの」という部分はあるが、これは状況次第でもある。特に、新規事業の立ち上げなんかでは、チームのトップが動かないことには、チームメンバーは動かない。
「自分が動いてたら、チームの意味がない」という人もいるが、仕組みをつくり、メンバーが自発的に動けるまでは、自らが先陣を切って動かなければいけない。それを無視して、「管理職はこうあるべき論」にとらわれていると、新規事業は上手くいかない。
まとめ:人と上手くやれるGiverになる
Giver(ギバー)と相反する立場に、Taker(テイカー)がいる。多くの人が「Takerではなく、Giverになれ!」と言う。その影響を受け、「自分はGiverだ」と思って行動しつつも、実はTakerな人も結構いる。
Giverになろうと、人に尽くし過ぎて、ただ搾取されることもある。人に価値を提供できる、Giverになるのは、それほど難しい。何をすれば良いか分からなくなる。
その中で、本書「人と上手くやれる人」という視点は、とても重要だと感じた。何か価値を与える前に、まずは上下・内外に関係なく、まわりの人々と上手くれるだけで、自然とGiverになっていく。
特別なことはせず、まず自分の身の回りの人とのコミュニケーションを大切していこう。
